店舗を探している皆さん、「繁盛する立地なのに、賃料が格安の物件なんてないかな?」なんて思ったことはありませんか? 残念ながら、そんな夢のような物件はなかなか見つからないのが現実ですし、もしあったとしても、すぐに他の誰かが契約してしまいますよね。
でも、実はある特定の業種に限定されますが、まさにそんな「掘り出し物」と呼べる物件が存在するんです! その答えはズバリ、**「市街化調整区域のコンビニ居抜き物件」**です!
「え、市街化調整区域って何?」と思った方もいらっしゃるかもしれませんね。ご安心ください、その理由と、なぜそれが飲食店にとって最高のチャンスなのかを詳しく解説していきます。
市街化調整区域って、そもそも何?
まず原則として、市街化調整区域には建物を建てることができません。これは、都市の無秩序な拡大を防ぎ、自然環境や農地を守るための制度です。
しかし、いくつか例外があります。その一つが、**「沿道サービス」**と呼ばれる施設です。これは、ドライバーの休憩所として機能するもので、具体的にはドライブインやコンビニエンスストアなどが該当します。郊外の田んぼの真ん中などに、広い駐車場を持つコンビニがポツンと建っているイメージがこれにあたります。
このような市街化調整区域に建物を建てるには、通常の建築費用に加えて、かなりの造成費用がかかります。そのため、資本力のあるコンビニエンスストアくらいしか建築できず、個人のドライブインや飲食店が新たに建てるのは非常に困難なのです。
なぜ、そんな物件が「掘り出し物」になるの?
市街化調整区域にあるコンビニは、交通量は多いですし、周辺に競合店がないため、比較的繁盛していることが多いです。
ところが、同じ道路の手前に同業のコンビニができてしまうと、状況は一変します。周辺人口が少ない市街化調整区域では、競合の影響が市街化区域とは比べ物にならないほど大きく、たちまち売上が下がり、最終的に閉店してしまうケースが意外に多いのです。これが、市街化調整区域にコンビニの閉店物件が多い理由です。
そして、ここからが重要なポイントです。この市街化調整区域のコンビニ居抜き物件は、実は「貸せる業種が非常に少ない」という特徴があります。クリーニング店や散髪屋、スポーツジム、デイサービスや塾など、コンビニ跡に出店したいと考える業種はたくさんあるのですが、市街化調整区域では、「沿道サービス(ドライブインやコンビニ)」以外の業種には貸すことができないのです。
コンビニが閉店した物件なので、次のコンビニが入ることは考えにくいですよね。となると、貸せる業種は事実上、「ドライブイン、つまり飲食店」しか残らないという状況になるのです。
飲食店にとっては「渡りに船」!驚きのメリット
このように貸し先がかなり絞られてしまうため、市街化調整区域のコンビニ居抜き物件は、なかなかテナントが決まりません。結果として、多くの物件が相当賃料を下げて募集されているのです。
物件自体は、もともとコンビニが出店していたわけですから、以下のような素晴らしい特徴を持っています。
- 交通量が多い
- 駐車台数が多い
- 建物が使いやすく、よく目立つ
つまり、飲食店を探している方にとっては、非常に良い条件の物件を、信じられないような格安の賃料で借りられる可能性があるというわけです!
ただし、注意点も!
もちろん、メリットばかりではありません。いくつか注意すべき点もあります。
- 周辺人口が少ない:物件自体の集客力だけでなく、お店自身に強い集客力が必要になります。
- 車での来店が100%:お客様が全員車で来るため、アルコールの提供がメインの業態には不向きであるという点も考慮が必要です。
まとめ
市街化調整区域のコンビニ居抜き物件は、まさに**「特定の鍵を持つ者だけが開けられる隠された宝箱」**のようなものです。その鍵は「飲食店」という業種にあり、もしあなたの店舗がこの条件に合うのであれば、交通量が多く、駐車場も広い、目立つ物件を破格の賃料で手に入れるチャンスかもしれませんね。
この情報が、皆さんの良い物件探しの一助になれば幸いです!
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